先端・アンチエージング医療(PRP・APS・骨粗鬆症最新治療・Placenta/美容点滴)

当院でのアンチエージング治療

先端・アンチエージング治療の三本柱

Ⅰ. Target→軟骨:PRP・APSによる関節軟骨の再生(保険適応外)
Ⅱ. Target→骨:最新の骨粗鬆症治療のご提案(保険適応)
Ⅲ. Target→筋・皮膚:Placentaによる肌の再生、筋緊張低下による膝痛腰痛等の改善(保険適応外)

PRP・APSによる関節軟骨の再生(軟骨の若返り・筋腱付着部炎の治療)

自己多血小板血漿(PRP)とは?

(Self) PRPはPlatelet-Rich Plasmaの略称で、自己から採血した血液を遠心分離、その一部を抽出することによって調整した、血小板の豊富な濃縮液です。

血小板の濃度は本来の2~7倍となり、800以上の可溶性タンパク質や分子が含まれ、成長因子やサイトカインが豊富に含まれています。

それら成長因子やサイトカインに今までに無い治療効果があるとされており、自己の血液から生成することで副作用も非常に少ないと言われています。

PRPに含有される主な成長因子とその一般的な機能

血小板由来成長因子(PDGF-aa, PDGF-ab, PDGF-bb)
  • 細胞の複製を刺激する。
  • 血管形成を促進する。
  • 上皮形成を促進する。
  • 肉芽組織形成を促進する。
形質転換成長因子(TGF-β1, TGF-β2)
  • 細胞外マトリックス形成を促進する。
  • 骨細胞の代謝を調節する。
血管内皮成長因子(VEGF)
  • 血管形成を促進する。
線維芽細胞増殖因子(FGF)
  • 内皮細胞および線維芽細胞の増殖を促進する。
  • 血管形成の刺激

PRP療法の適応症例

- 変形性関節症(膝関節症)
初期から中等度の関節変形であればPRPは良い適応です。変形性関節症は関節の軟骨がすり減ったり、その周辺で炎症が起きて痛みを発したりする疾患です。

PRPは、様々な成長因子でこうした組織の自己修復能を高めたり、サイトカインで関節の炎症を抑制したりすることで、痛みが軽減する効果が期待できます。

その能力はヒアルロン酸より強く、また持続期間も長いと言われています。自己の血液から精製することもあって、副作用もバイ菌が入る可能性や注射部痛以外は目立ったものは無いと言われています。

- スポーツ外傷・障害
PRPの抗炎症サイトカインが、いままでステロイド等でも抑えきれなかった、筋腱の骨付着部の炎症などを軽減する効果があると言われています。また様々な成長因子が組織修復を促進します。

テニス肘、ゴルフ肘と呼ばれる肘内側・外側上顆炎、ジャンパー膝と呼ばれる膝蓋腱炎、アキレス腱炎、足底腱膜炎などの炎症や損傷を軽減、早期に治癒させる可能性を秘めており、慢性化した腱や靱帯由来の痛みを軽減する効果が見込まれます。

PRP治療の実際の流れ

1. 血液採取
患者さんの血液を治療に適した量だけ採り、専用のキットへ移します。

2. PRP作成
血液を特殊な遠心機で数回遠心してPRPを作成します。

3. PRP注射
PRPを注射器で膝に注射します。

いま話題の再生医療PRP(多血小板血漿)療法って、どんな治療?

参照先:https://m.kansetsu-life.com/saisei/6_03.html

最新の骨粗鬆症治療のご提案(骨の若返り)

現在様々な骨粗鬆症治療薬が保険適応で処方可能となっております。当院では、大腿骨近位および腰椎で制度の高い骨密度測定を行い、 また採血で骨代謝マーカー(骨形成:P1NP, 骨溶解:TRACP-5b)なども測定し、 骨の新陳代謝までチェックしてその患者さまに適切な骨粗鬆症治療が可能となっております。

骨密度測定(撮影)の風景

骨密度検査結果レポートのサンプル

以下に示すように、骨形成↑+骨溶解↓、骨形成のみ↑、骨溶解のみ↓に作用する多数の治療薬があり、 皮下注射、静脈注射、点滴、内服、内服ゼリーとその形態も様々で、服薬インターバルもそれぞれによって異なります。

価格もそれぞれ大きく差がございます。現在の骨の状態にあった治療を患者さまのご希望もお伺いしながら薬の選択および組み合わせをご提案致します。

骨密度は約半年に1回測定が可能で治療効果を判定して方針を変化させていきます。 将来の大腿骨骨折のリスクや、脊椎圧迫骨折で腰が曲がり、歩行能力が低下すること等にたいする予防効果があります。

骨形成↑+骨溶解↓ ロモソズマブ/骨芽細胞Wntシグナル活性化(皮下注射/月1回1年間)
骨形成↑ テリパラチド/副甲状腺ホルモン(皮下注射/毎日もしくは週1回2年間)
カルシウム製剤(内服/毎日)
ビタミンD製剤(内服/毎日)
骨溶解↓ ビスフォスフォネート/破骨細胞阻害(内服・ゼリー内服・静脈注射・点滴/週1~月1~年1回)
デノスバブ/破骨細胞RANK阻害(皮下注射/半年に1回)
SERM/骨特異的女性ホルモン(内服/毎日)

Placentaによる肌の再生、筋緊張低下による膝痛腰痛等の改善(筋・皮膚の若返り)

ブラセンタとは?

プラセンタ(胎盤)は皆さんご存じのように、母親と赤ちゃんをつなぐ一つの臓器です。 それは母親の子宮の壁と子の間で、血液を介し、栄養の伝達、体温の調節、代謝物の排泄、酸素交換を行っています。

また、感染に対する免疫機能や、妊娠・成長に関して重要なホルモン産生する機能を有しています。

プラセンタ関連ホルモン

下図に示す様に、プラセンタに関係するホルモンは多数ありPRPを遙かに上回っています。 エストロゲンやプロゲステロン、卵胞刺激ホルモンはもとより、HGF, NGF, EGF, FGF, IGFといった成長ホルモン、 内因性のステロイド、乳腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンなどがあります。

また、免疫に関与するインターロイキンなども分泌しています。これら多数の成長ホルモンの効果・相乗効果が組織の若返り、再生、自然治癒能力向上に効果を発揮すると考えられます。

プラセンタの適応症例

プラセンタのポテンシャルをもってすると、イメージに示す様に沢山の病気に対して何らかの効果があると言えます。

女性の病気としては、更年期障害、乳汁分泌不全、月経異常、老衰、精力減衰。肝臓の病気では、肝炎、肝硬変。
アレルギー性疾患では、喘息、偏頭痛、アトピー性皮膚炎等のアレルギー性皮膚炎。
肌の病気では、壊死、潰瘍、ケロイド、日焼けややけど、放射線障害、様々な皮膚炎。
骨格の病気では変形性膝関節症、関節リウマチ、腰痛や肩こり。
精神の病気、鬱病や自律神経失調症、それらにともなう高血圧などに効果があると言われています。

当院は整形外科病院として、この中でも「骨格」に対する効果、特に変形性膝関節症、関節リウマチ、腰痛や肩こりの改善に注目しています。 変形性関節症は、関節軟骨が老化で減少し壊れる疾患です。また関節リウマチは、自身の関節へ攻撃してしまう、自己免疫疾患のひとつです。

プラセンタにはインスリン様成長因子(IGF)が含まれており、骨格筋を増生する作用や筋を弛緩させある作用が報告されています。 筋が増え、弛緩し筋のリラクゼーションが得られることで、関節痛が改善すると考えられております。さらに、骨芽細胞を刺激することで、関節軟骨を守る作用があるとも言われています。

プラセンタにはまた、神経成長因子が含まれており、それは自律神経系の不調を和らげ、精神的な安定ももたらします。 これらの作用が関節痛や肩こり、腰痛を減少させる可能性に繋がると考えられています。 プラセンタには免疫能を調節する機能もあり、関節リウマチにも効果があると報告されています。

ビタミン点滴

前述のごとく万能なプラセンタに豊富に含まれるものは成長因子がメインであり、 その性格上、即効性に劣ることが欠点と言えます。 しかし当院がベストな配合を見いだした点滴注射を追加することで、プラセンタの欠点を補い、即効性に期待することができます。

神経系の活性化→体の動きを改善するVitamin Bや、筋疲労や筋痙攣を減少させ筋痛を和らげるVitamin H (Biotin)・Carnitine、 体重減少効果や活性酸素を減少させるL-Cysteine・Lipoic Acidを含む点滴注射も行う事で、プラセンタとの相乗効果が期待できると考えています。

これらアンチエージング治療の組み合わせにより、心身の痛みや疲労、体力・精神活動低下に伴うADLの低下、 健康寿命の低下を防ぐべく、セントマリア病院はアンチエージング治療にも力を入れております。

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